士業ランキング(現実)

「どの士業が取得難易度が高いのか」、「どの士業が一番稼げるのか」といったことを検討しているブログはたくさんあるようです。このような卑しい話題は読者から好まれ易いものと思われます。

しかし、レベル1の勇者とレベル99の遊び人では遊び人の方が強いことを忘れてはなりません。

ですので、士業間で比較するよりは、個体間での比較をすべきです。個体として強ければそれでよいのです。

士業ごとに求められる知識や技術、経験は異なってきますので、これらに基づいて判断することは容易ではありません。そこで、すべての士業に共通する収入、所得に基づく判断基準を作成しました。下記における「所得」とは、原則として所得税法における課税される個人の所得です。

士業レベル判断基準備考
個人事業をはじめる。※マウンティング実践例「え?まだサラリーマンやってるの?」
青色申告の承認を受けている。最高65万円の特別控除がある。

※マウンティング実践例「え?白色申告ってメリットないよね?」
所得が195万円を超えている。所得税率10%

※マウンティング実践例「コンビニのコピー代10円まで経費に入れてるの?」
10所得が330万円を超えている。所得税率20%

※マウンティング実践例「ふるさと納税っていいよね~」
20事業所得が290万円を超えている。
(青色申告特別控除含まず)
事業税を支払う必要がある。

※マウンティング実践例「事業したら罰金なの?」
30売上が1000万円を超えている。消費税の課税事業者となる。

※マウンティグ実践例「どうせインボイス制度始まるしね~」
40所得が695万円を超えている。所得税率23%

※マウンティング実践例「大きな買い物で節税とはいってもキャッシュアウトを伴いますから」
50所得が900万円を超えている。所得税率33%

※マウンティング実践例「冷凍庫買ったけど、ふるさと納税の返礼品ですぐに一杯になった」
60所得が1800万円を超えている。所得税率40%

※マウンティング実践例「冷凍庫2台目買ったんだけど置き場所がない」
70所得が2500万円を超えている。基礎控除が0円である。

※マウンティング実践例「そういえばそんな控除あったね」
80所得が3000万円を超えている。住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)の適用がない。

※マウンティング実践例「例の件の報酬で住宅ローン一括返済しちゃった」
90売上が5000万円を超えている。簡易課税制度の適用がない。

※マウンティング実践例「車の購入時期を悩まなくて済むわ~」
95所得が4000万円を超えている。所得税率45%

※マウンティング実践例「最近あらゆるものに半額シールが貼ってあるように見えてきたんだ」
100所得が5000万円を超えている。各種納税マウンティングを遥かな高みから見物できる。

※マウンティング実践例「税金は諦めて素直に払った方がいいよ」

卑しさがさらに増しているような気もしますが、納税は国民の義務(日本国憲法30条)ですから真面目に我々の義務を確認しているにすぎません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

動く不動産